プロジェクトR 古きを学び、新しきに挑戦する。新しいステージに進むため、歴史の名車を蘇らせる。

プロジェクトR

プロジェクトについて

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プロジェクトR 古きを学び、新しきに挑戦する。新しいステージに進むため、歴史の名車を蘇らせる。

プロジェクトRとは…

かつて存在した歴史に名を残す名車と言われた車が存在する。
しかし、年月はその名車を世の中から消し去ろうとする。
それらを過去のものとして忘れ去ることは今ある技術の礎を捨て去ることでもある。

大阪トヨペットグループでは、2015年、トヨペットコロナを修復した経験を持ち、その時の経験から歴史の財産である名車たちをあらためて見直し、蘇らせることにチャレンジすることで、技術力に大きな知的財産としてのバックボーンを与えてくれると感じることができた。

かつての名車を「復活(Revival)」させ、当時の形に「生き返らせる(Restore)」
そして完成度の高い状態で「自動車競技(Rally)」に出場する。
それにより技術力を「高める(Raise)」ことができる。

同時に1つの目標に全社員が一丸となることで社員と社員の「絆(Relationship)」を築き、同時にモータリゼーション社会の中でクルマを愛する人々の「絆(Relationship)」に貢献できる。

5つの“R”を実践する新たな挑戦へのプロジェクト「プロジェクトR」を、エンジニア技術研修の一環として、新たな教育プログラムを設定。
日本の世界の歴史的財産を守り後世に伝えると共に、大阪トヨペットグループの店舗では、お客様が大切にする思い出の愛車をいつまでも輝き続ける事ができるお手伝いを行う整備責任を果たしていきたい。

プロジェクトR
プロジェクトR
   

レストアカーについて

Car
2000GT 1967-1970
2000GT 1967-1970
2000GT
2000GT

下の動画は1989年、ヨーロッパで開催された、7日間約3000kmを走破する、ピレリークラッシックマラソンというラリーの映像です。
ドライバーは1970年代、セリカやレビンでWRCラリーに出場、幾度となく優勝し、「ラリーの神様」と呼ばれ、ドライバーの引退後はトヨタ・チーム・ヨーロッパの監督として、トヨタF1の代表を務めるなど、生涯トヨタと共にモータースポーツの発展に努めた人物。オベ・アンダーソンです。
そのオベ・アンダーソンがドライブし、ピレリークラッシックマラソンに出場した、歴史ある2000GTを自社エンジニアが再生させることで、クルマの基礎から自動車を学び直し、同時にレストアという新しい取り組みにチャレンジをします。

プログレス

Progress
プロジェクトR発足式
2019年8月22日

プロジェクトR発足式

2019年8月22日 OTGトレーニングセンターでプロジェクトRの発足式が行われました。 プロジェクトRファク […]

スタッフレストア日記

Diary
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季節の変わり目で天候が不安定な日が続いてますね💦

早速ですが、前回の国産車最後のリトラクタブルヘッドライト採用車は・・・
③マツダRX-7でした!
3代目RX-7。FDって言われるヤツですね😉
1991年10月~2002年8月まで生産。

写真は、フロントのターンシグナルランプレンズと、そのボディ。
よく見るとボディ内にある反射板のタイプが左右で違います。
これは部品が生産された時期の違いによるもので、補修のため片側だけ交換されたかと思われます。
ちなみに品番を調べてみると2回代替しており、計3種類のタイプがあったようです😳
これも前回の内容で触れたJIS規格やISO規格の影響もあったようで。
ちなみに、初代は反射板が金属製で、ねじ穴が旧JIS規格。2代目と3代目は樹脂にメッキを施したタイプになります。
2代目と3代目の違いは、前者のねじ穴が旧JIS、後者のねじ穴がISOの仕様だったようです。
写真にある右用が初代、左用が3代目となっています。

最後の色違いのレンズですが、黄ばんでいる方が使用されていた物と思われ、クリアな方が保管状態が良かった物となります。参考で並べてみただけです😅

#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-09-23
2000GTの象徴とも言えるリトラクタブルヘッドライト。ここにメッキのカバーを取り付けるわけですが、M5のネジで固定されます。レンズを留めてるリングにいたっては、M4のネジ。当時のネジの規格としては、いわゆる旧JIS規格になると思うのですが、なぜかISO規格のネジで固定されています。

メッキのカバーを取り付けるねじ穴は、ほぼ間違いなく旧JISなのですが、新旧どちらの規格のネジも入りません💦おそらく無理にねじ込もうとしたのか、見える範囲でネジ山が綺麗ではありませんでした😓

ただし前期型とはいえ、JISの改訂が1965年と言うことだそうですから、後年に販売されていた補修部品については、ISO規格の部品に置き換わっていったことも考えられる訳です。なので新旧規格が混在している可能性はあるので、注意しながら作業を進めなくては。

そういえば、2000GTは日本初のリトラクタブルヘッドライトを採用した自動車と言うことですが、逆に日本で最後のリトラクタブルヘッドライトを採用した自動車は何だと思います?
①ホンダNSX
②ニッサン180SX
③マツダRX-7

#2000gt
#トヨタ2000gt
#toyota2000gt
2023-09-16
まずは前回の問題の解答
試作車第1号のワイパーは、①3本が正解でした。
スポーツカーで3本ワイパーって、試作車とはいえなかなか勇気がいる設計してたんですね😳

以前、モーターのところで紹介できていなかったのですが、ラジオアンテナについて触れていこうかと思います。

2000GTのラジオアンテナは電動で昇降する事は、皆さんご存知かと思います。で、その仕組みは最近までの物と同じなんですね。
モーターの先にドラムがあり、そこに巻き取られたケーブルを送り出すことでアンテナが伸ばされ、ケーブルを巻き戻すとアンテナが引き込まれる。
運転席の窓から手を出して、アンテナをずるずる引っ張り出す作業をしなくても、スイッチひとつでアンテナが昇降するのは、当時は高級車としての装備だったのでしょうね🤔

ちなみに、写真にあるアンテナは2000GTの正規の部品ではなく、調べてみたらトヨタセリカLB(リフトバック)の物っぽいんです。それでも貴重な部品ではありますが、ちゃんと作動しますよ🤗

#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-09-09
先日、2000GTの画像等を検索していたところ、ワイパーアームのデザインに違いがあることに気がつき、ちょっと調べてみました。
車体番号10072までの物と10073以降の物とではデザインに違いがあるようです。しかし現存する2000GTの多くはレストアを含め、何らかの修復やメンテナンスを受けていることから、10072までの車体であっても当時のワイパーアームが取り付けられているとは限りませんし、入手困難や不可能な場合は代替品にせざるをえないようです。
ちなみに、ここで紹介しているアームは10073以降の物のようです。
ただ、この頃のワイパーアームの取り付け方が、今とは違って差し込むだけなんですね。抜け防止の爪があるだけで、化粧ナット等でしっかり取り付けるタイプではありません😳

デザインの話しに戻りますが、近年の樹脂製や金属板をプレス加工した物と違い、ワイヤー状のアームとなっていますよね🤔高速走行時に風圧により浮き上がるのを防ぐためのデザインだそうですが、ダルマセリカや1600GT(RT55)にも取り入れられたデザインだったようです。

こうしてワイパーアームがあっても、それを動かすモーターとリンケージが無いんですよね💦

では問題です。
トヨタ2000GTの試作車第1号のワイパーは何本?
①3本
②2本
③1本

#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-09-04
しばらく電装系の内容が続いたので、ちょっとひと休み😊

エンジンのオイルパンに開いた穴ですが、ここには油温センサーが取り付けられるのですが、長らく部品の調達が出来ませんでした。
センサーくらい、いくらでもあるだろと思われますでしょうが、センサーを直接オイルパンに取り付ける事が出来ません。アダプターが必要なのですが、ようやく入手出来ました🤗

このアダプターが少し特殊で、ただねじの径を変換するものではなく、ねじの規格までも変換してたんです❗
オイルパンに開いたねじ穴は、管用ねじと言って、配管や水道管の接合部に使われるねじの規格になります。
なので、アダプターの外側は管用ねじで、内側はセンサー取り付けのシート部が設けられたねじ穴となっています。

ちなみに管用ねじは、用途に応じてテーパーねじと平行ねじを使い分けますが、ここではその説明は必要ないでしょう😅

#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-08-28
盆休みが終わってしまいましたが、しっかり休養をとった方、めいっぱい遊んだ方、色んな過ごし方をされたかと思います👍

前回のお題の解答は、モーターが回転する原理は③のフレミングの左手の法則で説明されます。
楽勝でしたよね😉

では、例えばこの電動ファンモーターが回転しません❗ってなった時、どこに不具合が有るのか診ていかないといけなくなるのですが、当時の配線図を見ても全てを一緒くたにまとめて記載しているので、見づらいです😨

紙ベースの接続先の表を電子化する事で、その端子記号が図のどこに有るのか分かりやすくしたり、ヒューズ毎に負荷(装置)を分けてブロック図にする事で、見やすく間違えにくい配線図にするために、いろいろ試行錯誤しております😅

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2023-08-19
前回のクーリングファンモーターの分解の続きです。
モーターのシャフトに残されていた、ファンの台座を取り外し、軸受け部も取り外します。

部品の外れたシャフト部を観察すると、焦げ茶色に汚れています。触るとグリス等の油分が劣化して、乾燥しているのにベタついた感触となっています。
おそらくこれが回転抵抗を生み出し、異音が発生したものでは?と考えつつ清掃してみると、シャフトに傷らしきものが😳

その傷らしき部位を触ってみると、明らかにザラついた感触がありますが、錆びてる様子はありません。
軸受けの方はというと、ローラーやボールを使用したベアリングではなく、金属の円筒状のものが見受けられます。滑り軸受というやつでしょうか?
まぁなんにせよ、ここに異常があるようなので、計測してみます。シャフト径は8.00mmをわずかに下回った値で、傷部はそこからさらに下回っていました。その差0.015mmほど。
別に大した差では無いように思えますがこの数値、レジ袋の厚みくらいあるんです。そう思うと、ばかにできない数値でしょ🤔
これで回転する軸がブレて異音が発生したのではないでしょうか。

モーターにまつわる問題です。
モーターが回転する原理は、ある法則で説明されます。そのある法則とは次のうちどれでしょう。
①フレミングの左腕の法則
②フレミングの左肩の法則
③フレミングの左手の法則

お盆休みでお出かけされる方もいらっしゃると思いますが、事故怪我など無いように‼️

#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-08-06
今回はラジエーターのクーリングファンモーターを分解していきます。
分解の一番の目的は、作動確認時に異音が発生したため、その原因の究明と修復に有ります。
とりあえずケースから中の具材を引っこ抜いたのですが、シャフトの先端部がまだ分解しきれていません😅
この分解しきれていない部位で少しガタガタしているので、回転時に異音が出ていたのかも。次はここをさらに分解していきます。
今回はここまで。

前回のテールレンズの問題、わかった方多かったのではないでしょうか😊
正解は②のバスのテールランプレンズでした。
前期型のテールランプレンズはガラス製で、縦じま模様のレンズカットが施されています。

後期型については、前期型のをそのまま使っているわけでないようで、品番が違っています。しかし何かの流用なのかまでは分かりませんでした😓専用設計になったのでしょうか?
それにレンズカットも縦じま模様の車両や年輪のような同心円状の模様の車両が見受けられたり、材質も樹脂製だったんじゃないかとか確証を得られる情報が無いんです😭
後期型の方が、謎が多い気がする💦

#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-07-29
トヨタ2000GTの後部にある灯火のレンズは、赤色と白色の物が左右それぞれに備わっているのはご承知かと思います。
2000GTを構成している部品の多くは、専用設計であったりするわけですが、このレンズについては、ある車両の流用品という事をご存知でしたでしょうか?
もちろん知ってるよ!って方もいらっしゃるかと思います。

そんな2色のレンズですが、どちらも大きさやレンズカットは全く同じで、違うのは色だけ。となると、ボディに取り付けるための土台となる部品も全て同じです。

レンズを外してみて、あらためて膨らみがあることがわかりますね😊

さて問題です。
このレンズ、ある車両の流用ということですが、なんの車両のレンズでしょうか?
①パトカーの赤色灯(バンパーの上に付いてるやつ)
②バスのテールランプ
③デコトラの装飾のランプ

#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-07-23
前回の続きとなります。
クーリングファンモーターとヘッドランプリトラクションモーターですが、並べて置いてみました。
大きさは350ml缶と同じか、わずかに大きめといった感じです。

どちらのモーターにも同じ特徴があって、アース線が無いんです。
クーリングファンモーターには1本の線が見えますが、この線に電源を繋ぎ、アースは筐体をボディに固定する事で回路が成立します。

ではリトラクションモーターはというと、線が2本有りますよね?ヘッドランプの開閉でプラスマイナスを入れ替え、モーターの正転逆転をするためだと思いますでしょ?それが違うんです❗
アースはクーリングファンモーター同様に筐体でアースを取ります。
緑色線、赤色線がそれぞれ正転用と逆転用の入力となっています😳

モーター単体で置いてあると、作動点検でつい、赤色線にプラス、緑色線にマイナスを繋いでモーターを回してみようとやってしまいそうですよね🤔
間違った事をしないためにも、修理書はもちろんですが、配線図もよく見て電気の流れを理解しないといけません。ただ、当時の配線図は見づらくて。。😓
なので最近、少しづつですが、この見づらい配線図を見やすくするため、使いやすくするため配線図に手を加えたりしてます。
この辺もどのように工夫したかなど、紹介できたらと思います。

少し長くなったので、本日はここら辺で🙇
#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-07-15
今回は電装部品のなかでも、クーリングファンモーターとヘッドランプリトラクションモーターについて見ていきます。

と、その前に前回の問題の解説です。
ヒューズが切れて、やってはいけない事は、①大きい数値のヒューズに入れ換える。でした😉
なぜこの様な対処がやってはいけない事なのか。
そもそもヒューズの役割とは、回路のどこかでショートし、過大な電流が流れる事で電装品を破壊したり、電線が焼けたりする事が無いようにするために設けられています。

例えばこの写真にあるような電動ファンモーターですが、この回路上にある15Aヒューズが切れたため点検したところ配線に異常はなく、モーターが作動するか確認するため、手元にあった30Aヒューズを取り付けました。
この回路に使われている配線の太さ見ると、意外と細い。
配線の太さによって、流せる電流値が決まっていて、それを越えると発熱し、被服が溶けたり焼けてしまいます。
この配線の許容電流値が20Aだったとしたら、モーターの作動確認で20A以上30A未満の電流が回路を流れたら、間違いなく配線は発熱し、発火する可能性も有ります😱
その様なことを起こさないためにも、元のヒューズより大きい数値のヒューズを取り付けることはやめましょう✋

続きは次回へ😅
#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-07-07
2000GT前期型の電気装置には、計7個のヒューズが有ります。
メインのヒューズホルダーには6個(写真1枚目)、イグニッションスイッチのすぐ後ろに1個(写真2枚目)。

1枚目に写真の左側3個のヒューズは常時電源が割り当てられ、残りの3個はイグニッションON時に電源供給されます。
今時の車はACC(アクセサリー)時に電源供給でき、ナビやアクセサリーソケット(シガーソケット)等の使用が可能ですよね👍
2000GTにもACCの電源は有りますが、ラジオとラジオアンテナの昇降にのみ使われます。そのヒューズが写真2枚目にあるヒューズです。

ちなみに、イグニッションキーを操作する時、OFFーACCーIGーSTと、一番左がOFFなのが一般的ですが、2000GTの場合、ACCーOFFーIGーSTとなっております。

あ、IGと記載してますが、ONやIGONと読み替えていただいても結構です😅

そういえばガラス管のヒューズって、最近あまり見かけませんね😳

では出題させてもらいます😁
車を使用中、ヒューズが切れました。
特にやってはいけない事は次の内どれでしょう。
①元のヒューズより大きい数値のヒューズに入れ換える。
②元のヒューズと同じ数値のヒューズに入れ換える。
③車屋さんで診てもらう。

#2000gt #トヨタ2000gt #toyota2000gt
2023-07-01

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